東京国際アニメフェア2009

 世界最大級のアニメ展示会「東京国際アニメフェア2009」(同実行委員会主催)が18日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。高さが約5メートルの「機動戦士ガンダム」壁画や、劇場版アニメ「崖の上のポニョ」のオブジェ、4月に公開を控えるアニメ「劇場版 天元突破グレンラガン 螺厳(らがん)篇」に登場するロボット「グレンラガン」のコスプレなどが会場を彩った。

アニメヒロインのような美少女 初日は、関係者向けのビジネスデーで、劇場版アニメ「時をかける少女」を手掛けた細田守監督の最新作「サマーウォーズ」(09年夏公開)の制作会見などが開かれ、俳優の神木隆之介さん(15)や仲里依紗さん(19)が登場した。目立ったのは、アニプレックスのブースで、4月から放送されるテレビアニメ「鋼の錬金術師」や「戦場のヴァルキュリア」などをお披露目していた。変わった試みでは、カードゲーム会社のブシロードが、会場内に巨大迷路を作り上げ、迷路内の壁にトレーディングカードゲーム「ヴァイスシュヴァルツ」の巨大カードイラストを立てかけ、来場者を楽しませていた。

 「東京国際アニメフェア」は8回目で、見本市とイベント、アニメ作品を選定するコンペティションで構成される総合展示会。韓国や東南アジアなど海外の企業が出展を見合わせたため、前回の約290社から255社に大きく減った。一方で、国内のテレビ局やアニメ会社はほぼそろって出展、広さを示す「小間」は前回の735から759に増え、入場者数も過去最高の13万人を予想している。実行委員会事務局は「来場者の滞留時間も増えている。前回よりも確実に盛り上がっている」と話している。

一般公開日の20、21日には、最新映像の披露や声優のイベント目当てに来場者が殺到、「来場者の滞留時間も増えており、前回よりも確実に盛り上がっている」(実行委員会事務局)と言う通り、過去最高の入場者数を更新した。イベント自体は盛り上がったが、大手9社が「メーカー横断新作アニメガイド」を配布し、メーカーの“壁”を越えたようにアニメ会社は危機感を持っている。

 その理由は、DVD販売の伸び悩みにある。テレビアニメのビジネスモデルは、テレビ放送によって幅広い人に視聴してもらい、DVDやグッズで収益を上げている。だが近年はDVDとブルーレイディスクの1巻あたりで10万本売れる大ヒット作が出る一方で、ファンの目に止まらなかったDVDは1巻あたり数千本で終わる「格差社会」構造になっている。

 近年は趣味が多様化したことから、全体的に視聴率が下がる傾向にあるが、アニメも同様だ。フジテレビの深夜枠「ノイタミナ」のように「女性でも楽しめるアニメ」というコンセプトを打ち出して成功している事例もあるが、平日のゴールデン枠からアニメ番組はなくなりつつある。
関連記事
スポンサーサイト
[PR]

コメント

非公開コメント